臓器移植部門

患者さんを紹介したい場合、また臓器移植に関してご質問・ご相談がございます場合は移植医療センターまでご連絡ください。
レシピエント移植コーディネーターが対応します。
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095-819-7500 (平日9:00-17:00) |
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FAX:095-819-7511 |
造血細胞移植部門

造血幹細胞移植は、急性白血病などの難治性血液疾患に治癒をもたらしうる治療です。長崎大学病院血液内科(原研内科)では、現在低菌病棟内の45床(うちクラス100無菌室4床)で入院診療を行っています。1990年から2020年末までに470名の患者さんに造血幹細胞移植(同種移植+自家移植)として骨髄移植、末梢血幹細胞移植、さい帯血移植を行いました。移植の対象となる疾患は、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、成人T細胞白血病、骨髄異形成症候群といった血液腫瘍が多くなっていますが、再生不良性貧血などの骨髄不全も移植の対象です。
移植件数は年々増加傾向にあり、移植を受ける患者さんの支援および地域の医療連携の充実が求められています。2012年に「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」が制定され、厚生労働省の「造血幹細胞移植医療体制整備事業」を遂行する全国9ブロック、12施設が「造血幹細胞移植推進拠点病院」として選定されています。九州ブロックの拠点病院は九州大学病院であり、移植医療の提供に必要な「人材育成」「地域連携」「コーディネート支援」の中心的役割を果たしていますが、長崎大学病院は長崎県における造血幹細胞移植地域拠点病院です。県内各医療機関と連携しながら移植医療に貢献すべく活動しています。
移植前から多くの職種(医師、歯科医師、歯科衛生士、看護師、移植後長期フォローアップ外来専任看護士、アフェレーシスナース、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、ソーシャルワーカー、細胞治療認定管理士、臨床工学技士など)で構成されたチーム医療で患者さんをサポート、移植後も長期にわたって合併症や社会的問題に対応できるようにフォローアップ体制を整えています。
長崎大学病院では、同種(血縁者間、骨髄バンクとさい帯血バンク)移植および自家移植を行っています。県内各病院とのネットワークを強固にして、移植施設で移植を行い、患者さんが他の病院でフォローアップされる場合にも問題なく移行できる体制をつくっています。移植後長期フォローアップ(long term follow up; LTFU)外来では、LTFU認定看護師によるGVHD症状など合併症の確認、二次がんの早期発見、ワクチン接種のスケジュール管理および生活相談を行い、移植後長期にわたって高いQOL(Quality of life:生活の質)を保てるよう努めています。また、ソーシャルワーカーを中心に移植後の就労支援にも取り組んでいます。
―長崎大学病院における移植実施件数―診療実績欄に、当院における成人(一部小児)の移植件数を示します。血縁ドナーからの移植、骨髄バンクドナーからの移植のほかさい帯血移植も実施しています。最近では、ドナー確保が難しい場合に、血縁者間HLA半合致移植を行うことも多くなりつつあります。自家移植は、患者さん本人の幹細胞を採取して行う移植で、主に多発性骨髄腫や一部の悪性リンパ腫で実施しています。
―長崎大学病院における幹細胞採取実績―当院では週一回骨髄採取のために手術室が利用できる体制をとっており、専門医資格をもった熟練した麻酔科医が骨髄を提供するドナーの全身麻酔および骨髄採取術前後の全身管理を担います。
また、末梢血幹細胞やリンパ球採取も毎週施行可能な体制です。日本造血・免疫細胞療法学会認定医、輸血・細胞治療学会認定医のほか、細胞治療認定管理士が常勤しており、医師とアフェレーシスナースが協力して安全に幹細胞採取を行います。採取した幹細胞は、「無菌管理」「バイオハザード」対策を徹底したセルプロセッシングセンター(Cell processing center;CPC室)で細胞を凍結保存します。また、臨床工学技士が採取機器(Spectra Optia)のセットアップおよび機器メンテナンスを行っています。
長崎大学病院での幹細胞採取件数 | |||
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骨髄 | 末梢血 | 合計 | |
2011年 | 8 | 11 | 19 |
2012年 | 12 | 4 | 16 |
2013年 | 10 | 4 | 14 |
2014年 | 7 | 12 | 19 |
2015年 | 8 | 13 | 21 |
2016年 | 3 | 13 | 16 |
2017年 | 8 | 10 | 18 |
2018年 | 6 | 7 | 13 |
2019年 | 7 | 14 | 21 |
2020年 | 8 | 21 | 29 |
2021年 | 7 | 16 | 23 |
2022年 | 10 | 8 | 18 |
2023年 | 6 | 12 | 18 |
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095-819-7111 (平日9:00-17:00) |
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FAX:095-819-7113 |
角膜移植部門

まだ角膜実質混濁が生じていない水疱性角膜症に対しては、角膜内皮移植を施行します。角膜内皮細胞数が少ない症例の白内障手術前に、事前に角膜移植登録することもできます。角結膜上皮病変に対する角膜上皮形成術、自家または他家角膜輪部移植や、羊膜移植も行います。保存角膜を用いた表層角膜移植も行っておりますので、角膜菲薄化・穿孔や、角膜デルモイドの症例にも対応しています。
角膜移植が必要な症例は、地域連携を通してご紹介ください。眼科の新患外来で診察し、角膜移植登録します。
水曜日は角膜外来担当医も診察できます。当科では長崎アイバンクを通して国内ドナーから角膜の提供を受けています。
角膜移植に関してご質問、ご相談がありましたら、長崎アイバンクにご連絡ください。
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095-819-7517 (平日9:00-17:00) |
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FAX:095-819-7347 |
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eyebank☆ml.nagasaki-u.ac.jp (「☆」は「@」に置き換えてください) |
組織移植部門
