
MFICU看護師一同
MFICUの紹介
長崎大学病院MFICUは2019年に開設され、4年が経過しました。その間には周産期をとりまく環境も変化し、世間では少子高齢化が益々言われるようになりました。厚生労働省によると2023年度の合計特殊出生率(一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子どもの数)は1.26であり、長崎県においても1.57というデータがあります。
長崎大学病院MFICUは、そういう状況下でよりリスクの高い状態にある患者を受け入れています。

MFICUの助産師が患者・家族と向き合う時に大切にしていることは
「思いを大切に、安心・安全・丁寧に」です。
MFICUの助産師は、患者・家族の人生においてとても重要で大事な「妊娠・分娩・産褥」という場面に関わります。3:1という看護体制なので、助産師はよりじっくり、しっかりと患者・家族に関わることができます。妊娠・分娩・産褥に対するイメージや考え、願いなどは患者・家族において、ひとつとして同じものはなく、思い描いているものも違います。そこでしっかりとコミュニケーションをとりながら、その思い描いている状態に少しでも近づき、納得して、「患者・家族にとって思い描いているお産」ができる様に、 MFICUの助産師は寄り添いながら妊娠から出産迄援助させていただいています。
あわせて、妊娠・分娩はもちろんですが、退院後を見据えた関わりも大切にしています。退院後に患者・家族がその戻られた環境で安心して生活ができる様に、時には保健師や小児科医師、行政機関等といった他職種・他部門と連携をとりながら支援することも重要な役割であると考えています。そしてそのための取り組みとして、外来での関わりは勿論ですが入院中においても各部門との密な連携や、退院後の電話訪問や2週間検診を実施することで、よりタイムリーに患者・家族の不安や疑問等に対応できる様な取り組みをおこなっています。また、これらの取り組みがきちんと患者・家族の思いや願いに反映される様に、助産師間・他部門間で定期的にカンファレンス等を実施し情報共有をおこなっています。
