教育担当者が大切にしていること Vol.1

"耳鼻咽喉科・麻酔科・脳神経外科病棟"
"教育担当副看護師長"
"竹山 孝二"
スタッフ間の繋ぎ手になることを大切にしています
部署の教育担当者は、新人教育、実地指導者への助言及び指導を行っています。新人教育に関しては、部署の教育担当者、実地指導者だけで行っているわけではなく、病棟スタッフ全員で関わっています。 私が教育担当者として大切にしていることは、スタッフ間の繋ぎ手になることです。 繋ぎ手として、行動するために特に3つのことを意識しています。部署の環境作り、一人一人のペースにあった指導、感情的にならないという3点を意識してスタッフ間をつないでいます。
1つ目の部署の環境作りに関しては、新人看護師が質問しやすい環境を作るということを重要と考えています。先輩看護師が業務に追われ切羽詰まった状態にあれば、新人看護師は話しかけにくくなります。そのため、看護師長、業務担当副看護師長と協働して業務を調整し、新人看護師が気軽に話しやすい環境を整えることを心掛けています。
2つ目の一人一人のペースにあった指導に関しては、OFF-JT研修の充実はあるものの一人一人の個性があり、学ぶスピード、理解度も異なります。そのためOJT後の新人看護師の実技取得状況について実地指導者やスタッフから話をきき、また新人看護師との日常会話から今後の目標、健康面・精神面に問題が生じていないかを把握し、スタッフと共有を図ることでそれぞれの新人看護師のペースにあった指導を考えます。教育担当者として積極的にスタッフとのコミュニケーションを図るように心がけています。
3つ目はすべてに関わってきますが、感情的にならないこと、ならないというわけではなく負の感情を表さないように指導にあたるということを心掛けることです。指導がうまくいかない場合、指導者であっても苛立ちを感じることがあります。教育担当者がスタッフに対して自身が負の感情で接すれば部署内に負の連鎖が起きてしまいます。そうならないためにうまくいかない原因は何か、指導方法に問題があるのかなど実地指導者、スタッフと話し合います。感情をあらわにするのではなく、みんなで協力しながら新人看護師を育み、大事に思い指導していることを新人看護師に示すことで、新人看護師に安心して学べる環境を作っています。教育担当者が感情的にならないことで職場の雰囲気が良くスタッフのモチベーションの向上にもつながっています。
新人看護師に教えるための事前学習でスタッフ自身も成長します。やがて部署・組織として看護の質向上につながります。成長したスタッフから学んだ新人看護師はやがて指導する立場になります。人と人とのつながりが看護の質の成長につながるような関わりが出来るように今後も教育担当者として支援を行っていきます。


