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2024.10.10 お知らせ

「長崎の循環器診療の展望を考える ~地域で連携して心臓病患者を診る~」が開催されました。

2024年10月10日、ヒルトン長崎(ハイブリッド開催)にて行われました。現地参加 20人、Web参加 38人、m3配信 226人と多くの方にご参加頂きました。
まず講演1としまして、岡山大学の循環器内科学 三好先生より岡山における急性心筋梗塞患者の安心ハート手帳を用いた病診連携の現状と課題などについてお話がありました。講演2としまして、長崎大学病院 循環器内科 黒部先生が、長崎における急性心筋梗塞患者の二次予防クリニカルパスや県下で統一した心臓病手帳の作成の経緯や現状などを話されました。その後、心臓病患者の連携に関して、大学病院や地域の中核病院の医師、開業医、看護師や薬剤師の先生方が、それぞれの立場からディスカッションが行われました。
この講演会後のm3アンケートでは、「長崎AMI二次予防クリニカルパスを(積極的に)活用しようと思う」という方が79.7%と多く、このパスに関する今後の情報提供としては、「パスを活用した患者指導の実例について」を希望される方が最も多いという結果でした(37.2%)。このクリニカルパスへの関心が高まっているものと思われました。また急性心筋梗塞患者の二次予防ととしてのLDL-C目標値に関しては、「低ければ低いほど良い」、「50~69mg/dL」がそれぞれ35.1%、34.0%と多く、特に「低ければ低いほど良い」は昨年度と比べてもその割合は増加し、LDL-C管理の重要性が認識されてきているものと思われました。
今後もこのような医療従事者を対象とした講演会などを通じて、病(病)診や多職種との連携を深め、心臓病患者のQOLや予後改善に貢献できればと思います。